世界中が新型コロナウィルスによる影響を受けている中、一和菓子店にできることは何なのでしょうか・・・
現在のように科学や医学が発達していない時代にも疫病が流行ったこともあります。なぜそれを克服できたのかは知りません。ただそれを乗り越えて現在があるのはまた事実です。
そんな時代にも和菓子はあり、現在あるお菓子にもそういった縁起を担いだものが多くあります。
小豆は、魔を滅(まめ)するもの。5月に食べる柏餅は、その葉は新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから「子孫繁栄(家系が途切れない)」という縁起をかついだもの。粽(ちまき)は祇園祭では、そもそも厄除けの縁起物となっています。
そこには何の科学的根拠もないかもしれませんが、当時の人々の想いはこもっているような気がします。
今はとにかく不要不急の外出を避けて過ごさなくてはなりませんが、もしご近所で必需品と一緒に買う機会があれば、和菓子でも食べ少しホッとしていただければ嬉しく思います。