今回、配達の途中に訪れたのは、当店からほど近くにある下鴨神社です。
正式名は、賀茂御祖(かもみおや)神社といいます。
京都市内に住んでいる方でも、上賀茂神社と下鴨神社との関係については
あまりよく知らないというのが多勢ではないでしょうか。という私も、最近まで
北(上)にあるから上賀茂神社、南(下)にあるから下鴨神社と認識していましたが・・
しかし考えてみると、そもそもどんな神社にもご祭神というものが存在します。
前にも触れたように、上賀茂神社は正式名が「賀茂別雷(かもわけいかづち)神社」と
いうように、ご祭神は賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)です。
少し余談ですが、この神名にある「わけ」は「分ける」の意であり、
「雷を別けるほどの力を持つ神」という意味であって、いわゆる「雷神」とは関係がないとのことです。
一方、下鴨神社のご祭神は2柱あり、古代の京都をひらかれた神とされる、
賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と、その娘・玉依媛命(たまよりひめのみこと)です。
では平安の昔から、葵祭を司るこの2つの神社の関係は?というと・・・
それよりはるか昔の頃、玉依媛が鴨川で遊んでいたところ、川上から丹塗の矢が流れてきて、
それを持ち帰って寝床の近くに置いたところ玉依媛は懐妊し、男の子が生まれたそうです。
これが賀茂別雷命で、その賀茂別雷命が成人し、その祝宴の席で賀茂建角身命が
「お前のお父さんにもこの酒をあげなさい」と言ったところ、
賀茂別雷命は屋根を突き抜け天に昇っていったと伝えられています。
そこで、この子の父が神であることがわかったという伝説が残っています。
つまり、上賀茂神社のご祭神の母親とその父をお祀りしているのが下鴨神社ということにもなります。
と、ここまで読んで下さった方に感謝申し上げます。
今回は少し長く、また神さまの読み方もムツカシイですね・・・
ただ訪れたこの日は良く晴れ、また修学旅行生(主に女子学生)や
観光旅行客(主に若い女性)が多かったです。
なぜですかって? 簡単ですよ。
境内には、有名な縁結びの神様、相生社(あおいのやしろ)があるからですよ。