先日、ある忘年会が祇園近くであったので、ふと辰巳(たつみ)神社に立ち寄りました。
この神社、実際に行ったことのない方でも、
写真を見て何か見覚えがある方もおられるのではないでしょうか。
というのは、よく京都に関したテレビ番組やドラマ(サスペンスもの)に登場するからです。
もともとは京都御所の辰巳(南東)の方角を守るために祀られたとされるそうですが、
こんな言い伝えもあります。
「昔むかし、近くの白川にかかる巽橋(たつみばし)に狸が住んでおり、
しばしば橋を渡る芸子や舞子さんを化かしては川の中を歩かせていたそうです。
困った祇園の人々が、この狸を祀る祠(ほこら)を立てたところ、その後、悪戯がおさまった」と。
そのためか、今では芸妓や舞妓さんを中心とした祇園の人々に崇敬され、
伎芸上達にご利益のある小社となっています。