律院というお寺です。
住職は、叡南俊照(えなみしゅんしょう)大阿闍梨。
有名な比叡山延暦寺の荒行「千日回峰行」を
戦後8人目に達成された方です。
千日回峰行とは、満行までに7年を要する壮絶な苦行。
約30kmの道のりを1000日間(ほぼ地球一周)歩き、
その間にも他の修行が織り交ぜられているとか。
行不退といわれ、一旦行に入るとやめることは許されず、
そのため、白装束に死出紐と短剣(いずれも自害用)、
そして三途の川を渡るための船賃(6文銭)をもって歩くことになります。
よって比叡山の永い歴史の中で、これまでの満行者は40数名しかおられないとか・・・
「きっと近寄りがたい孤高の存在に違いない」と勝手に想像を膨らませて、
緊張しながらお会いすると、誰にでも分け隔てなく柔和に接して下さる徳のあるお坊様でした。
色々と貴重なお話を聞くこともでき、最後には美味しい精進料理も頂きました。
何事もご縁とのこと。興味のある方には是非お勧めします。