夏の和菓子は、やはり涼しげのものが喜ばれます。
代表的なものは、葛(くず)、蕨(わらび)、そして寒天を使ったものです。
本葛や本蕨の和菓子は、冷蔵庫にしばらく入れて置くと固くなるので、
食べる時間を逆算して、冷やすというテクニックを要しますが、
その点、寒天を使えばよく冷やして食べられます。
上の写真は、錦玉(きんぎょく)と呼ばれる和菓子の一種。
錦玉とは、寒天を作ったお菓子の事です。
寒天を煮て、溶かし、砂糖を加えて煮詰めます。それを冷やして固めたものを言います。
美しい透明感を演出できるので、夏の上生菓子にはよく使われます。