雪餅。

雪餅

あっと言う間に師走になりました。生菓子もすっかり冬バージョンの意匠に変わります。

写真のお菓子は「雪餅」といいます。これは当店が付けた名前ではなく、暦としたお茶席でも使われるお菓子です。

製法について結構手間が掛かります。

まず、つくね芋(丸く大きな山芋)を洗って、丁寧に皮を剥きます。それを薄くスライスして蒸気で蒸し上げ、芯まで軟らかくなったら、目の細かい篩(ふるい)で裏ごしして、それに上質な白餡を混ぜて、また裏ごしします。

味を馴染ませるために、一日餡を寝かせてから、ようやく写真の状態まで作っていきます。

味については、つくね芋の風味がとても生きており、また丁寧に裏ごしをする為、舌触りが非常に滑らかで大変美味しい上生菓子の一つです。私も好きですね、このお菓子は・・・作っていても冬の到来を感じさせてくれます。

今年も、多くのお客様のご注文をお受けして作り始めております。和菓子屋冥利に尽きます。

店主・八木

 

 

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