そのまま食べても美味しい小豆の蜜煮、別名、鹿の子(かのこ)豆。
でも、作るのは結構、手間ひまがかかります。
お善哉(ぜんざい)などで、小豆を煮たことがある方なら分かると思いますが、
手鍋で、普通に炊けば、小豆は煮崩れをします。
ただ善哉や粒餡などは、ある程度、煮崩れを前提として食べますが、
鹿の子になると、形がそのまま残っていることが大事な条件になります。
それこそ、じっくり丁寧に、コトコトふっくらと甘く・・・
当店では、それを「水無月」や「京乃茶々」で使っています。
また「鹿の子」という名は、整った小豆の粒の様子が、
鹿の背の斑点を思わせることから名付けられたようです。